2007年9月18日火曜日
奇妙なキャラ、ユニークな歌詞 大人も共感 「おしりかじり虫」大流行の兆し CD15万枚突破
「おしりかじり虫」というコミックソングが、世代を超え人気を集めている。奇妙なキャラクターだけでなく、お尻をかじり、人と人とをつないで元気にするというメッセージに、大人も共感するようだ。六月からNHK「みんなのうた」で放映が始まり、CDの売り上げは十五万枚を突破した。この種の歌としては「だんご3兄弟」以来の大ヒットの可能性も出てきた。 「この前、年長組の男の子に突然、お尻をかじられました」。富丘つくし幼稚園(札幌市手稲区)教諭の守田亜由美さん(23)は苦笑する。CDをかけると園児らは一斉に「♪おしりかじり虫~」と体をくねらせて歌い出す。園内が一番にぎやかになる曲だ。 おしりかじり虫は古代アッシリアに起源を持ち、尻をかじるのが何よりも好きな陽気な妖精という設定。人と人との距離が離れ、お互いに警戒しあう日本の現状を憂い、触れ合いを取り戻すために尻をかんで回る。 歌詞は「かじってナンボの商売だ」「おしりとおしりでおしりあい」など、ナンセンスだが、「都会のおしりは苦かった」と、隣人の顔さえ分からない都会人への皮肉も盛り込む。CDには、お尻にちなみ、国後や網走と道内ゆかりの地名が登場するバージョンも収められる。 夫婦のアーティスト「うるまでるび」さんが、アニメ制作、作詞作曲から歌まで一手に手がけた。 NHKエンタープライズ(東京)によると、六月に放映をスタートし、反響の大きさから二カ月間だった予定を、十一月末まで延長した。関連グッズとしては八月に絵本が登場。文房具や服、お菓子など五十種類以上が発売を控えている。 音楽情報会社オリコンの週間ランキングでは、七月末発売のCDが着実に順位を上げ、十七日付では十三位。札幌市南区の玉光堂ポスフール藻岩店でも、既に二十枚近く売れている上、二、三十代の親からの問い合わせが増えてきているという。 子供にも大人にも愛された歌といえば一九七六年の「およげ!たいやきくん」(約四百五十万枚)、九九年の「だんご3兄弟」(約二百九十万枚)がある。 札幌在住の音楽ジャーナリスト内記章さんは「ナンセンスと思わせつつも時代の空気を感じさせるひねった歌詞や、作りこまれた楽曲が大人の心にもひっかかるのではないか」と分析し、大ヒットの兆しを感じている。 (北海道新聞 引用)
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