2007年10月5日金曜日

解体、鉄くず売却も 閉鎖続く「アドベンチャーファミリー」 市など検討

【夕張】夕張市の財政破たんに伴って昨年十月から閉鎖されている、石炭の歴史村の遊園地「アドベンチャーファミリー」の再開が絶望的となった。歴史村の運営を引き継いだ「夕張リゾート」が遊園地も買い取って開園することを一時検討したものの、補修費用などがかさむことから断念しており、市などはくず鉄として売却して解体費用をまかなう案の検討に入った。既に札幌の業者が見積もりを行っているが、見積額が低ければ、野ざらしのまま放置され続ける可能性も出ている。  同遊園地は、石炭博物館など八施設が今も営業する石炭の歴史村の目玉施設だった。第三セクター「石炭の歴史村観光」が施設を所有し営業していたが、市の財政破たんで昨年十月十五日に閉鎖。同観光も同十一月末に自己破産していた。  このため、破産管財人は市と夕張リゾートの二者に譲渡を打診してきたが、財政再建団体の市が買収することは不可能。一方、夕張リゾートは一時、再開に意欲を示していたものの、五月の大阪府吹田市のエキスポランドのジェットコースター死亡事故で状況が一変。遊具の安全性が厳しく問われる中、老朽化した遊具の補修などには億単位の費用が必要と判断し買い取りを断念した。  市などは、今後も売却先が見つかる可能性は極めて低いと判断。鉄鋼価格の高騰を背景に、遊具をくず鉄として売却し、その代金で解体費用をまかなう案の検討に着手。九月中旬に札幌のスクラップや解体業者が現地調査をしており、十月中に見積もりを出す予定だ。  解体を最終判断する権利は債権者側にあり、破産管財人の大川哲也弁護士は「債権回収の責務があるため、まだ判断できない」としつつも、「譲渡が難しいのも事実。見積額が出たら債権者に説明する」と話す。  ただ、解体費用に見合う見積額が出ない場合、遊具は、債権者側が権利放棄して所有者不在に陥り、長期間放置され続ける可能性もある。市や夕張リゾートは「朽ち果てれば景観がさらに悪化する上、遊具倒壊の危険も生じる」と危惧(きぐ)している。(北海道新聞 引用)

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